2021年5月26日は、皆既月食でした。
全国的にみられる皆既月食は2018年7月以来、3年ぶりだそうです。
午後8時過ぎと、大人も子供も観測しやすい時間。
夕方は薄曇りで期待できたところも月蝕の時間は雲に覆われ、観測できなかった地域が多かったようです。。。
みなさんは、観測できましたか?
2021年5月26日の皆既月食は名前が盛りだくさん
関連する記事を読むと、今回の皆既月食は様々な名前がついていることがわかります。
ちなみに、今回の月食(満月)は、スーパームーンであり、ブラッドムーンであり、フラワームーンでした…!たくさん名前がある。
NASAのコラム。タイトルが変身魔法みたいでかっこいい(笑)
毎月、満月になると「〇〇ムーン」という月の別名が、ツイッターやネットメディア、テレビの気象情報などで話題になりますよね。
およそ1か月に1回起きる満月には、愛称のような名前がついています。
占星術をたしなむ者として、満月の日程は把握していますが、毎月の別名はなんだか毎回調べているような気がするので、備忘録としてまとめました。
2021年版の満月の日付と、サインも一緒に掲載していきます
月の別名はどこから?
もともと、アメリカの先住民たちが、種まきや収穫などのタイミングを測るために、毎月の満月につけた名前が由来だそうです。
そのため、動物やイベントなど、季節に関する単語がついています。
また、この月は必ずこれ!というわけではなく、いくつか呼び名があるようです。
今回は、アメリカの雑誌「Farmer’s Almanac」の記事をもとにまとめました。
1月~12月の別名
1月 Wolf Moon ウルフムーン
ウルフムーン(狼月)です。
真冬の冷たい雪の中、村の外で狼たちが遠吠えをする時期だから。
2021年のウルフムーンは1月29日@獅子座
2月 Snow Moon スノームーン
スノームーン(雪月)です。
もっとも雪深い時期の満月にちなんで。
2021年のスノームーンは2月27日@乙女座
3月 Worm Moon ワームムーン
ワームムーン(芋虫月)です。
暖かくなりはじめ、地面の雪が解けてミミズ(earthworm)が顔を出す季節だから。
2021年のワームムーンは3月29日@天秤座
4月 Pink Moon ピンクムーン
ピンクムーン。
早春に咲く花、ハーブモスピンクやフロックスの季節にちなんで。
日本は桜の季節だから(東京以南は満開を過ぎることが多いけど)
なんとなく親近感がありますね。
2021年のピンクムーンは4月27日@蠍座
5月 Flower Moon フラワームーン
フラワームーン
ほとんどの地域で花が咲き乱れる季節にちなんで。
2021年のフラワームーンは、5月27日@射手座
6月 Strawberry Moon ストロベリームーン
ストロベリームーン。
短期間だけ訪れるイチゴの収穫シーズンだから。
ヨーロッパではローズムーンというらしい。
どちらも赤くてきれい。
2021年のストロベリームーンは6月25日@山羊座
7月 Buck Moon バクムーン
バクムーン(男鹿月)
鹿の角が生え変わる時期だから。
2021年のバクムーンは7月24日@水瓶座
8月 Sturgeon Moon スタージェンムーン
スタージェンムーン。
Sturgeonとは、チョウザメのことです。
キャビアにもなるチョウザメの卵。
このチョウザメが簡単によく取れる季節だったから。
2021年のスタージェンムーンは8月22日@水瓶座
9月 Harvest Moon ハーベストムーン
ハーベストムーン(収穫月)
これはイメージしやすいですね。
農作物の収穫が盛んにおこなわれる季節だったから。
2021年のハーベストムーンは9月21日@魚座
10月 Hunter’s Moon ハンターズムーン
9月に収穫の時期を迎えたことで畑は開け、
穀物を取りに来たキツネたちをハンターが見つけやすい季節だったことから。
2021年のハンターズムーンは10月20日@牡羊座
11月 Beaver Moon ビーバームーン
ビーバーは、人が冬をしのぐための暖かい毛皮として重宝されていたようです。
沼が凍る前に、ビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける季節に由来。
ビーバーが巣作りを始める季節だからという説もあるそう。
2021年のビーバームーンは11月19日@牡牛座
12月 Cold Moon コールドムーン
コールドムーン(寒月)
夜は長く、寒さが厳しい季節だから。
2021年のコールドムーンは12月19日@双子座
特別な満月の名称
「何月に起こる満月か」に関する別名のほかに「特殊な条件の満月」を指す言葉も存在します。
ブルームーン
1か月に2回、満月が起こるときの2回目の満月の名称。
ブラックムーン
1か月に2回、新月が起こるときの2回目の新月の名称。
ブラッドムーン
皆既月食のこと。
赤黒い月に見えることから。
スーパームーン
「1年間で一番大きく見える満月」
とされることが多いです。
しかし、「スーパームーン」は天文用語ではありません。
たしかに、「大きく見えるとは?」の定義も明確ではなさそうです。
「スーパームーン」という言葉については、国立天文台の記事に詳しく書いてあります。
「スーパームーン」という言葉を広めたのは鏡リュウジ先生…!?
このスーパームーンという単語。
いまや新聞、テレビ、気象協会も使っていますが、日本で広めたのは、あの鏡リュウジさんらしい…!!
ご本人がこんなツイートをされていました。
「スーパームーン」という概念は占星術家リチャード・ノルが提唱したものなんだけど、日本で占い専門誌ではなく一般的なメディアで最初に広めたのは、あっしのアンアンでのシリーズ記事だったんじゃないかな、、
— 鏡リュウジ (@Kagami_Ryuji) 2021年5月26日
このあたりの言葉の流れも、また別の機会に考えてみたいとろこです。
今回はここまで。
これからもどうぞよしなに。