お世話になってます。月本しおりです。
この記事は、西洋占星術を学んでいると出会うであろう「サビアンシンボル」についてまとめたページです。
初めて出会った~って方もざっくりと概略をつかんでいってください。
サビアンシンボルの基本構造
さて、占星術で使用するホロスコープは丸い円、360度です。
12の星座(サインが)、30度ずつ充てられています。
同じ射手座生まれでも、射手座の前半(例えば最初の5度)に太陽がある人と、
射手座の後半(例えば後ろの28度)に太陽がある人がいることになります。
同じ星座でも、30度という幅があるなかで、1度1度に詩的なシンボルを当てたものが「サビアンシンボル」です。
1度ずつなので、全部で360個あります。
サビアンシンボルを使った読み解きは「サビアン占星術」とも表現されます。
ちなみに
- 射手座5度の太陽のサビアンシンボルは「クリケットゲーム」
- 射手座28度の太陽のサビアンシンボルは「芝を刈る太った少年」です
(※サビアンシンボルは数え度数で見るので、射手座5度に天体がある→6度
射手座28度に天体がある→29度のシンボルを読みます)
表現しているものが、同じサインの中でも全然違いますよね。
さらにはパッと読んだだけではどういう意味なのか分かりづらいものも数多くあります。
ディズニーランドホテルで例えると…
例えば、夢と魔法の国にある「ディズニーランドホテル」は、
キャラクターごとのモチーフの部屋を展開しています。
- ある部屋は、ティンカーベルルーム
- ある部屋は、不思議の国のアリスルーム
- ある部屋は、美女と野獣ルーム
扉を開けると、部屋の中はそれぞれ世界観で満たされています。
ただ、ホテルを外から見れば、建物しか見えません。
そして、廊下からは、同じ扉が規則正しく並んでいるようにしか見えないはずです。
でも、1部屋ずつは、それぞれ異なる雰囲気の世界観に満たされている。
ホロスコープというホテルがあって(実際は丸いけど)
射手座のフロアがあり、「射手座ー5度」の部屋を開けると、
そこは「クリケットゲーム」の世界が広がる空間になっている。
そんなイメージです。
発祥は?
西洋占星術の歴史の中では、比較的最近登場した手法です。
1925年、占星術家のマーク・エドモンド・ジョーンズが、透視ができる詩人エリス・フィラーと行った実験がはじまりです。
360度の1度ずつについて、読み取ったイメージを記録し、詩文にして「サビアンシンボル」としました。
その後も研究を重ね、実験から30年後の1953年に、書籍が出版されています。
その後、ジョーンズのサビアンシンボルの研究に取り組んだのが、ディーン・ルディアです。
音楽家であり、占星術家だった人です。
ルディアは、ユング心理学も学んでいたそうで、モダンな西洋占星術にリンクさせていきます。
1973年に、ルディアも書籍を出版。
これによって、世間にサビアンシンボルの理解が広がったと言われています。
ルディアは、生みの親ジョーンズのシンボル考察を、もう少し具体的に落とし込んでいるととらえられることが多いです。
シンボルの表記も若干異なるため(使っている単語や、形容詞など)、サビアンの本を読んだときに「知っているシンボルとちょっと違う」ってことが起こるかもしれません。
原作が2パターンあるんですね。
それぞれジョーンズ版、ルディア版と呼ばれています。
その後日本では、直居あきら氏、松村潔氏が研究を進め、日本語でも書籍が何冊か出版されています。
(※現在は、廃版になったものがほとんどで、ネットではプレミアがついています。どうか、改訂版か増版がでてほしい。あとは古本屋さんでばったり出会いたい)
その結果「サビアンシンボル」の手法は、占いのプロから、趣味で触れる人まで、多くの人に取り入れられるようになったのです。
追記:2021年6月に、再販されました!ありがとうございます
2021年にサビアンに触れようと思ったら?
廃版の書籍も多い中、学ぶ際に参考になるツールをご紹介します。
インターネット
自分のネイタルホロスコープのサビアンシンボルを計算するサイトです。
さくっと、自分のサビアンシンボルの詩文に触れたい方はこちら。
★さくっとホロスコープ★
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松村潔先生のページにも案内と一覧が載っています。
さらに、サビアンの音声解説も販売されていました!!
英語サイト
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書籍(和書)
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書籍(洋書)
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このほか、不定期で講座も開催されています。
オンラインで開催しているところも多いため、地方に住んでいても参加できる機会が増えそうです。
確認中の情報もあるので、随時更新してきます。
きょうはここまで。どうぞよしなに。